以下、RHEO KNEE XC をデバイスと表記します。 このドキュメントは、デバイスの使用、アライメント、セットアップ、
取り扱いに関する重要な情報を提供します。
このマニュアルは資格を持つ義肢装具士およびデバイスの使用者による使用を想定しています。
Össur によって承認された有資格者が、それに関するトレーニングを修了した後にのみデバイスの取り付けが出来ます。
製品の説明(図 1 )
デバイスは、マイクロプロセッサ制御膝継手であり、次の部品で構成されています。
1. ピラミッドアダプタ
2. アクチュエータ
3. 伸展ロック
4. 電源スイッチ
5. LED ライト(バッテリーインジケーター)
6. 充電プラグ
7. 充電バッテリーパック
8. ピラミッドアダプタ
デバイスのユーザーが、デバイスがどのように機能するか、どう作用するのかを理解していることを確認してください。
ユーザーがデバイスの使用を開始する前に、すべての安全上の注意事項について通知してください!
機能
このデバイスは、立つ、歩く、階段 / 傾斜を下るなどの動作に合わせて、自動的に調節します。
立つ
立脚を検出する度に、デバイスをロックしてユーザーをフルサポートします。 これにより、ユーザーが膝にロックされた
感覚を持つことなく、より自然に小さな歩幅で歩くことがことができます。
歩く
このデバイスは接地が検出される度に、遊脚期開始としてリリースし、ユーザーが幅広い速度で、快適かつ左右対称な歩
容を可能にする遊脚相の抵抗を供給します。ユーザーが知覚する努力をデバイスが軽減させるので、より長い距離を歩く
ことができるようになります。
座る
ユーザーが座るために後方に傾くと、 デバイスは自然な動きで座れるようサポートするために荷重に比例して反応します。
階段やスロープを降りる
次の段に踏み出している間デバイスは屈曲しユーザーをサポートします。 膝継手の屈曲を容易にし、ユーザーがバランス
を崩した場合に前方に転倒するのを防ぐため、わずかに後方に体を傾けることをお勧めします。
階段上り
階段上りモードを使うと、ユーザーは階段を足を交互に踏み出して上ることができます。 このモードは、健足側または義
肢側でリードして作動することができます。 義足の足部を最初の段に膝をわずかに曲げた状態で置き、その足部に体重が
かかると階段上りモードになります。 あるいは、健足を最初のステップに置き、義足側の股関節を適度に曲げデバイス
を振り出し、次の段に義足を置いて体重を移動させます。 最初のステップの後、デバイスは階段を上る動作に適応しユー
ザーが自然に上がれるようにアシストします。
注意:Rheo Knee を階段で使用するときは、必ず手すりを使用してください。 子供を抱いて階段を上り下りする場合は特
に注意が必要です。
サイクリング
サイクリング機能は、 クランク回転が 2 回終了すると自動的に作動し、膝の抵抗をなくして快適なサイクリングを実現し
ます。 サイクリング機能が作動すると、1度長いビープ音が鳴ります。 自転車を降りたら、ユーザーは膝を完全に伸展
させて、通常の膝機能に戻す必要があります。 通常の膝機能に戻ると、短いビープ音が1度鳴ります。
ランニング
歩行からランニングへのなめらかな移行を実現します。 デバイスがランニングの動作を検知すると、膝機能が自動的にラ
ンニングに適合されます。
医療適応
デバイスは、下肢切断者の義足部品として体外で使用されるものです。
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