5.5.6 オプション:閾値の設定
機能
立脚相の抵抗閾値
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必要な工具
710H10=2x3 調整用トルクレンチ
► 調整用トルクレンチを使って、装着者の必要性に応じて立脚相抵抗を調整します。
5.5.7 オプション:圧縮バネの取付
装着者が膝継手を完全に伸展する際にさらにサポートが必要な場合、予備の圧縮バネを下部接合
部に取付けます。
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必要な工具と材料
トルクレンチ(2 Nm)、513D59=1.3X8.8X86 圧縮バネ
1) 下部接合部のスプリング台を緩めて外します(画像参照 17)。
2) 下部接合部の圧縮バネ内に、一回り小さい圧縮バネを挿入します(画像参照 18)。
3) 下部接合部にスプリング台を回し入れます(取付用トルク:2 Nm)。
4) 膝継手の状態を見て、歩行テストを行って伸展動作が可能であることを確認します。
5.5.8 カバーを閉める
1) 屈曲抵抗および伸展抵抗のカバーを閉じます(画像参照 19)。
2) 立脚相抵抗のカバーを閉じます(画像参照 20)。
5.6 外装仕上げ
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必要な工具
トルクレンチ
1) 指定したトルク値の取付トルクで、義足コンポーネントのネジを全て締めます。
2) 義足が適切に機能することを確認します。
6 使用方法
6.1 使用に関する情報
注意
過度な負荷による油圧装置のオーバーヒート
機能が低下したり、義足コンポーネントが破損して転倒したり、火傷をするおそれがありま
す。
オーバーヒートした義足コンポーネントには手を触れないでください。
►
機能低下が生じた場合、動作を止めて、オーバーヒートした義足コンポーネントが冷えるま
►
で待ってください。
機能低下が生じた場合、負荷を軽くして義足コンポーネントを冷却させてください。
►
オーバーヒートや機能低下が生じた場合、担当の義肢装具製作施設に連絡し、
►
オットーボック・ジャパン(株)のサービスセンターに点検を依頼してください。
上記のことを装着者にご説明ください。
►
注意
濡れた場所での使用
足元が滑ったり、膝継手の機能に異変が生じて、転倒する危険性があります。
濡れた場所で使用する際は、事前に膝継手にロックをかけてください(「膝継手のロック」
►
の章を参照してください – 198 ページ参照)。
調整方法
調整リング「!」
(画像参照 16)
調整
右に回す「+」
(バンパーに張力が働き
ます)
左に回す「-」
(バンパーの張力が緩み
ます)
説明
抵抗閾値が大きくなりま
す – 負荷が大きいと、立
脚相抵抗が働きます
抵抗閾値が小さくなりま
す – 負荷が少ないと、立
脚相抵抗が働きます
Ottobock | 197