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電極InLab
605
O
1.
製品について
1.1. 概要
InLab605は、ポーラログラフ式溶存酸素測定用(クラーク型)センサーで、水溶液中の溶存
酸素および湿度を同時に測定することができます。防水規格IP67に適合したBNCコネクタ
を使用しており、屋外および工業用の使用に適しています。InLab605は、品質基準ISO9
001に基づいて製造されている、最新の溶存酸素センサーです。全てのセンサーにはシリ
アルナンバーが刻印されており、製品のトレーサビリティーの確認ができます。
1.2. 主な仕様
長さ
直径
コネクター
温度センサー
シャフト部分材質
メンブラン材質
Oリング材質
温度範囲
相対湿度
測定できる溶液
1.3. センサーの特性・出荷時の状態
InLab605は、メンブランが取り付けられ、電解液が充填された状態で供給されます。した
がって、開梱後すぐに溶存酸素計につなぐことができます。また、InLab 605は温度セン
サー(NTC)を内蔵しているので、自動的に温度補償ができます。
2.
安全のために
InLab 605溶存酸素センサーを使用する前には、必ず取り扱い説明書をお読みください。
3.
溶存酸素の測定
3.1. スタートアップ
IP67適合BNCケーブルとCinchケーブルを溶存酸素計に接続します。
ご注意:センサーを使用する前に、センサーの先端に取り付けられている保護キャップを外
してください。センサーを始めて使用する場合や、5分以上センサーが溶存酸素計から外れ
ていた場合には、最初の校正の前にセンサーを分極する必要があります。センサーを分極す
るためには、センサーを6時間以上溶存酸素計に接続した状態にしておきます。センサーが
溶存酸素計から外れた時間が5分未満の場合には、10分間分極します。
3.2. 測定時の注意
センサーは水が十分に流動しているところで使用してください。メンブランの表面を少なく
とも1リットル/時間以上の水が流れる必要があります。メンブラン上にデッドスペースが
あると、正しい測定値が得られず、低い値が表示されます。また、メンブラン上に気泡が溜
まっても正しい結果が得られません。流れのないところでセンサーを使用するときは、測定
する溶液は攪拌してください。より正確な測定結果を得るためには、水の流れにセンサーの
角度を一定に保つようにしてください。水の流れに対して15°-75°の角度を保つこと
で、センサー先端の気泡を防げます。
4.
保管および保守
センサーを保管する際には、必ずセンサーとメンブランの洗浄を行ってください。電解液が
入ったままメンブランに保護キャップをかぶせた状態であれば、センサーは数ヶ月にわたっ
て保管しておくことができます。溶存酸素計にセンサーを取り付けたまま保管しておけば、
再使用時に6時間の分極をする必要はありません。
保管期間が3ヵ月を超える場合には、電解液を交換してください。6ヵ月を超える場合には
、電解液を抜いて、センサーを乾燥した状態で保管してください。
水の溶存酸素測定だけに使用するのであれば、センサーのメンテナンスはほとんど必要あり
ません。ただし、測定する水溶液の種類により、センサーの校正をやり直したり、電解液や
メンブランを交換する必要がおきることがあります。校正を行う間隔は、要求する精度や測
定の用途によって異なります。
4.1. 安全上の注意
危険:電解液のpH値は13で、強アルカリ性となっています。電解液が皮膚や目などの粘膜
部分に触れることのないように注意してください。もし電解液が皮膚についてしまったら、
14
センサーの概要
2
120ミリ
12ミリ
(DO) IP67適合 BNC/(湿度)Cinch
NTC
グラスファイバー強化PPS
シリコン/テフロン (スチールメッシュで補強)
バイトン、シリコン
0~60℃
0~100%
このセンサーは水溶液中での測定用です。
有機溶媒中の測定には適しません。
26.1.2009
8:44 Uhr
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