注意
記録ボタンは、 スキャナーがスキャンを開始すべき位置に来るまで押さないでください。
記録は、 決して鉄筋上で開始あるいは終了させないでください。 表示ディスプレイに注意してください (30 mm
の隣接する鉄筋との最小間隔を維持してください) 。
そうしないと、 測定値が正しくないあるいは誤った判断を誘発するものとなる恐れがあります。
警告事項
記録が停止した場合あるいはマークが設定された場合は、 まずスキャナーをスキャン対象の表面から取りのけてくだ
さい。
探査されたすべての鉄筋の位置とかぶり厚を記録するには、 スキャナーをスキャン対象の表面に当てて、 クイッ
クスキャン探査でその下に鉄筋のない位置を探します。 スタート点を PUA 70 マーカーでマーキングし、 記録ボ
タンを押します。 ディスプレイには、 スキャナーがデータを記録していることを示すフロッピーディスクアイコン
ja
が表示されます。 スキャナーをスキャン対象の表面で動かします。
測定の終了時には、 終了点が鉄筋の上方にないことを確認してください。 記録を停止するには記録ボタンをもう一
度押します。 スキャンした距離の終了点を PUA 70 マーカーでマーキングします。
注意事項
スキャナーの移動方向に対して直角な鉄筋が検知され、 自動的に記録されます。 記録を開始する前に、 設定が正し
く行われていることを確認してください。
データを PSA 100 モニターまたは PSA 55 IR アダプターにダウンロードしなければならなくなるまでに、 最大
30 m までの探査距離を記録することができます。 合計値が 30 m までの複数の独立した距離 (最大 10 個) を記
録することもできます。
解析のために測定データをモニターへ転送することができます (参照章7.4.1) 。
7.2.5.4 クイックスキャン設定
クイックスキャン設定は表示ディスプレイの左側にあります。 記録あるいは厳密なクイックスキャンかぶり厚決定を
行う前に設定を行うことができます。 設定を選択するには矢印ボタンと確定ボタンを使用します。
限定かぶり厚測定
注意事項
この測定により、 定義されたかぶり厚測定範囲内での鉄筋の特定が可能となります。
注意事項
このモードで作業を行う場合は、 事前にかぶり厚を設定する際に鉄筋との安全な間隔を考慮する必要があります。
最小深さ
スキャン対象の表面をスキャンする際に特定の測定深度内にある鉄筋を探す場合には、 この設定を使用します。
例えば最小かぶり厚が 40 mm でなければならない場合には、 値を 40 mm に設定します (測定の質を確実なものに
するには、 精度制限を考慮するために 2 mm を加算します) 。 信号音が鳴り LED が点灯するのは、 表面からの深さ
が 40 mm 未満の鉄筋が確認された場合のみです。
注意
測定の前に、 限定された深度範囲が正しく設定されていること、 あるいはそれが不要な場合には無効にされている
ことを確認してください。
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