917X Series Metrology Wells
スタート・ガイド
例:
ある校正業務には、± 0.1 °C 以内で機器を動作させることが必要であると仮定します。
この場合は、「0.1」を安定度限界パラメーターとして入力します。機器が ± 0.1 °C 以内で
動作している場合は、「STAB: X.XXXX°C」が強調表示され、音によるアラーム (設定が
有効な場合) により、ユーザーに機器が ± 0.1 °C 以内で動作していることが通知されます。
数字キーを使用して、安定度限界を設定し、「ENTER」を押して新しい安定度限界を適用
します。
安定度アラーム (STAB ALARM)
「安定度の限界」で説明されている音によるアラームは、この設定したパラメーターの値
でアラームを鳴らすか否かを、左右の矢印キーを使って「On (オン)」または「Off (オ
フ)」を選択し、「ENTER」を押して適用します。
セットポイントの設定
ユーザーズ・ガイドには、前面パネルのキーを使って、校正器の温度を設定する詳しい方
法が記載されています。ここでは、簡単に説明します。
温度のセットアップ
1. メイン画面から、「ENTER」を 1 回押し、「SETUP SET POINT (セットポイントの
セットアップ)」メニューを表示します。
2. +/- を押して、正または負の温度を設定します。「–」記号が表示されない場合は、
温度が正であると想定されます。数字キーを使って、使用する温度を設定します。
「ENTER」を押して、温度を設定し、セットポイント情報のセットアップを続行
します。セットポイント・メニューのその他の情報をこの時点で編集する必要が
ない場合は、「EXIT」を押して、メイン画面に戻ります。
3. 注記: 機器の電源をオフからオンにするたびに、「CONT ENABLE」パラメーター
は「オフ」に設定されます。
4. 「CONT ENABLE」パラメーターにより、機器の加熱または冷却を有効または無
効にすることができます。このパラメーターは、機器を加熱または冷却するため
に「オン」に設定してください。左右の矢印キーを使って、「On (オン)」を選択
し、機器の加熱または冷却を可能にします。または、「Off (オフ)」を選択して、
加熱または冷却を無効にします。
5. 機器のスキャン・レートは、0.1~99 °C/分で設定できますが、実際のスキャン・
レートは、機器の自然な加熱または冷却レートに制限されます。数字キーを使っ
て、使用するスキャン・レートを設定し「ENTER」を押します。
設定温度が変更されると、コントローラーは、熱電モジュールまたはヒーターのオンま
たはオフを切り替えて、温度を上下させます。表示されるウエル温度は、設定温度に達
するまで徐々に変わります。変化させる温度の幅により、設定温度に達するまで 5~10
分かかる場合があります。設定温度の ± 0.1 °C に安定するまで、さらに 5~10 分かかり
ます。より高い安定度を得るには、通常安定に必要な時間よりさらに 15~20 分かかるこ
とがあります。
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