ズーミングと被写界深度 (図1、 2参照)
AF撮影を行う場合は、 ズーミングリングを回転させ構図を決めてから、 ピン
ト合わせを行ってください。MFモードではどの焦点距離でもピン ト合わせは
行えますが、 望遠側にするほど像が大きく、 被写界深度も浅くなるので合わ
せやすくなります。プレビュー (絞り込み) 機構を持つカメラでは、 撮影前に被
写界深度を確認することができます。また、 図1、 2を用いるとおおよその
被写界深度を知ることができます。
使用例: 焦点距離105mm、 被写体距離4mの場合
1の105mmの横線に2の上端を合わせ、 2の4mのところを1の
中央指標に合わせます。仮にレンズの絞りがF22とすると、 1の左
右の22の線が2の目盛りと交わる点の距離が、 このときの被写界
深度となります。
最小絞りロックレバー (図D)
絞りリングを最小絞りに固定しておくことができます。まずレンズの絞りリン
グを回し、 最小絞り (最も大きい数値) を絞り指標に合わせます。次に、 最小絞
りロックレバーを絞りリングの方向にスライ ドして2つのオレンジ指標を合わ
せます。これで絞りリングは最小絞りでロックされます。ロックレバーを反対
方向にスライ ドするとロックは解除されます。
開放F値の変化と2つの絞り指標 (図3参照)
このレンズはズーミングにより、 開放F値が最大約2/3段変化します。
TTL露出計内蔵カメラの場合、 カメラが自動補正しますので補正の必要がな
く、 常に適正な露出が得られます。また、 ニコン製スピードライ トのTTLモー
ドによるフラッシュ撮影の場合も、 適正な露出が得られます。ただし、 絞り値
の変化に伴い調光距離も変わりますので、 調光距離範囲に被写体が入るよう
に、 絞り値や撮影距離を調節して撮影してください。
外部露出計で測光したり、 TTLモード以外のフラッシュ撮影を行う場合は、 次
のように絞り値を設定してください。焦点距離80mmのときは線の絞り指標
に、 400mmのときは点の絞り指標に合わせます。その他の焦点距離のとき
は、 選んだ焦点距離に応じて2つの絞り指標の間に合わせます。線の絞り指標
には、 クリックス トップが付いています。なお、 TTLモード以外のフラッシュ撮
影では、 2つの絞り指標の中間に絞り目盛を合わせることで、 どの焦点距離で
も、 ほぼ適正な露出が得られます。厳密な露出を得るには、 図3の開放F値変
化表を参照して調節してください。
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