JA
概要
ARO ダイアフラムポンプは、空気圧が低い場合でも大容
量を 吐出し、広範囲にわたる材料適合性オプションが可
能です。モ デルおよびオプション用チャートを参照して
ください。 ARO ポ ンプは失速抵抗設計、モジュールエア
モーター / 流体セクショ ンを特徴としています。
エア式ダブルダイヤフラムポンプでは、エアチャンバー
の圧力 差を利用して流体チャンバー内に吸引および正の
流体圧力を 交互に作り出し、ボールチェックが流体のフ
ローを実現します。 空気圧が加わるとポンプ循環が開始
し、要求に応じて汲み上 げを継続します。ライン圧力が
発生して維持され、いったん最 大ライン圧力に到達する
と (分配デバイスが閉じて) 循環を停 止し、必要になった
ら汲み上げを再開します。
空気と潤滑の要件
過度の空気圧。けが、またはポンプや設備
警告
の 損傷の原因となる場合があります。
空気供給には、50 ミクロン以上の粒子をろ過できる
y
フィル ター使用してください。組立あるいは修理中
は、O リング以 外にパーツに潤滑する必要ありませ
ん。
潤滑空気が存在する場合、それがポンプのエアモー
y
ターセ クションの O リングとシールと適合性がある
ことを確認し ます
操作説明
長時間使用しない間に汲み上げる材料が「凝固」し
y
てしまう ようなものの場合、必ず材料に適合した溶
剤をポンプに流 してください。
数時問使用しない場合は、ポンプへのエア供給を遮
y
断し ます。
材料の吐出容量はエアー供給のみならず、入口から
y
入る材料の供給にも左右されます。材料の供給管は
小さすぎたり、つまりがあってはなりません。つぶ
れるおそれのあるホースは使用しないでください。
ダイアフラムポンプを強制フィード (吸入口が液体に
y
浸されている状態) で使用する場合、空気吸入口に
「チェックバルブ」を設置することをおすすめしま
す。
ダイアフラムポンプの脚は適切な面に固定し、振動
y
による損傷を防ぎます。
メンテナンス
パーツの識別および修理キットに関する情報について
は、 105 ~ 108 ページに示すパーツ図と説明を参照して
ください。
修理時間と停止時間の削減のために、 ARO の「 Smart
y
Parts (スマート・パーツ) 」が表示されています。
修理キットは次の 2 つの別個のダイヤフラム
y
ポンプ機能の 修理に分けられます: 1. 空気セ
クション、 2. 流体セクション 流体セクション
は、従来パーツの材質オプションに合うよう
さらに分かれています。
傷つきやすい内部可動部品を、整備のための分解と
y
組立 時のほこりや異物によるトラブルから守るた
め、作業表面 はきれいに保ってください。
整備活動はきちんと記録し、ポンプを予防的保守計
y
画に組 込んでください。
y Hytrel® および Viton® は DuPont Company の登録商標です。 y Loctite® は、 Henkel Loctite Corporation の登録商標です。 y Kynar® は Arkema Inc. の登録商標です。 y
y Santoprene® は Monsanto Company の登録商標で、 Advanced Elastomer Systems, L.P. 公認です。 y ARO® は Ingersoll-Rand Company の登録商標です。 y
y Lubriplate® は Lubriplate Division (Fiske Brothers Refining Company) の登録商標です。 y 262™、 271™ および 572™ は Henkel Loctite Corporation の登録商標です。 y
ページ 104
分解する前に、ポンプを上下逆さまにしてポンプか
y
ら材料 を排出し、吐出口マニホールドに留まる材料
を空にしてく ださい。
吐出マニホールド (61) および吸入マニホールド (60)
1.
を取 り外します。
ボール (22) 、Oリング(あれば (19) およびシート (21)
2.
を取り外します。
流体キャップ( 15) を外します。
3.
注意: PTFE ダイヤフラムモデルのみがプライマリダイヤ
フラム (7) およびバックアップダイヤフラム (8) を使用し
ています。流 体セクションのイラスト内の補助図を参照
してください。
4. スクリュー (14) 、ダイアフラム・ワッシャー (6) 、ダ
イアフラム (7) または (7 / 8) 、バックアップワッシャ
ー (5) およびクッション (196) を取り外します。
注意: ダイヤフラムロッド (1) の表面を引っかいたり傷つ
けたり しないでください。
逆の手順で再組立します。 106 ページのトルク要件を
y
参照し てください。
パーツはすべて清潔にして検査します。必要に応じ
y
て磨耗 または損傷しているパーツを新しいパーツと
交換します。
ダイアフラムロッド (1) と U カップ (144) を Lubriplate
y
FML-2 グリースで潤滑します。 (94276 グリースパケット
はサービス キッ トに含まれています。 )
ダイアフラムアセンブリの底面がロッド (1) に突き出し、
y
PTFE ダイアフラムアセンブリを穴に揃えて十分に後退
させてください。
PTFE ダイヤフラムつきモデルの場合 : Santoprene ダ
y
イヤ フラム (8) は、「 AIR SIDE 」とマークのある側を
ポンプの中心 部に向けて取り付けます。 PTFE ダイヤ
フラム (7) は、「 FLUID SIDE 」とマークのある側を流
体キャップ (15) に向けて取り 付けます。
ポンプを再起動し、しばらく運転させた後トルク設
y
定を再 びチェックします。
y Hastelloy® は Haynes International, Inc.の登録商標です。 y
流体セクションの分解
流体セクションの再組立
PX30X-XXX-XXX-CXXX (ja)